実写版で映画化され話題を呼んだ 蟲師
私は幽霊や妖怪を見たことがありませんが、存在するのでは?と思っていました。
そして、この漫画『蟲師』に出会い、更に不思議な出来事に興味が湧きました。
人の目には見えない、でも存在している蟲は、人に悪い影響を与えると忌み嫌われ、その蟲を退治するのが蟲師なのですが、主人公の蟲師・ギンコは闇雲に退治するのではなく、共存することは出来ないかを常に考えています。
その世界観は私の視野を広げ、命の素晴らしさを実感させてもらうことが出来ました。
コミックの間に作者の物語のヒントとなった小話やあとがきが掲載されているのですが、その小話も昔の日本を思い出させ、祖父母から聞いた、祖父母の小さい頃の話や、地元に伝わる昔話などを嬉々として聞いていた頃を思い出されてくれます。
魔物や妖怪の類の漫画ですが、話の最後は大抵ほっこりとした気持ちにさせてくれ、悲しい結末の物語にも、どこか救いのヒントが隠されているような、優しい物語だと思います。