いじわるばあさん 漫画について
長谷川町子の「いじわるばあさん」。今となっては、ああ、そんなのあったかな、と思うくらいレトロな漫画ですが、サザエさんよりもブラックなユーモアで、大人になってから読むと爽快感があります。また古いので、昔の世相や習慣が垣間見れて案外勉強にもなります。
いじわるばあさんの息子たちとそのお嫁さんが被害者になることが多いのですが、それぞれの家庭にぴったりのいじわるを仕掛けるところがなかなか巧妙です。
でもその中にも、ばあさんの乙女チックなところが現れることもあり、かわいいな、と思えたりします。小学生のいる家族に貸したら、家族みんなでまわし読みしたくらい面白かったと評判でした。我が家では、(わざとではなく)結果的にいじわるな事をしたとき(食べ終わっていないのにお皿をさげちゃった、など)、「ごめん、いじわるばあさんしちゃった!」と言ったりして楽しんでいます。